Slick 3 系スタートキット
今回はSlick 3系の使い方のお話。
Slickとは
SlickはScalaで使えるORM.
3系は2015年4月29日にリリースされたということで割りと最近に出てきた代物。
Slick 3.0.0 | Slick
日本語のドキュメントも用意してくれている。
slick-doc-ja 3.0 — はじめよう
実際に使ってみた方もいらっしゃる。takezoe.hatenablog.com
そのうえサンプルプロジェクトも用意されている。www.typesafe.com
Slickを使用方法サンプル
もはやこの上なにを書くんだという感じだが、検索してみつかるサンプルはクエリの書き方だけ紹介してるものが多かったり、Scala初級者の自分にはhello-slick-3.0さえ難しく感じたのでだいぶ簡略化した動く状態のサンプルを作ってみた(PostgreSQL用)。
サンプルではローカルに立てられているPostgreSQLに対して、Readmeに書いてあるDDLを実行してテーブルを作成している前提でCRUD操作を行う。
また、SlickにはDBのテーブルに接続して自動的にテーブルに対応したエンティティクラスを作成してくれる機能もあるのでそのためのコードも入れてある。
Slickではまった箇所の紹介
暗黙的型変換
import slick.driver.PostgresDriver.api._ import scala.concurrent.ExecutionContext.Implicits.global
これないとresultメソッドが呼び出せない/(^o^)\
これが暗黙的型変換か。ここで定義されているメソッドだからimportしてあげないと使えないんですね。
よくサンプルで出てくるクエリでは .resultって呼び出しているのに自分の環境でやるとそんなメソッドないよって怒られて「なんで???」ってなってた。
Future
クエリを発行したはずなのに結果が受け取れない
Slick3系はFutureモデルで作られているのでクエリを発行してから結果を受け取るまでは非同期になる.
が、Await.readyとかしてクエリの結果を受け取るまで待っていないとメインスレッドが終わってしまって結果が受け取れないまま終わってしまう。
Futureがわかってなかった。
そのうちSlickを使って作ってたアプリケーションの紹介でもする。
Scalaで学ぶ共変と反変
最近コップ本を読みながらScalaをちょろちょろ勉強しているんですが、共変と反変のところで頭がこんがらがってきたので頭の整理の意味もこめて記事にします。
こちらがまとまっていて非常に助かりました。qiita.com
基本的にこちらの記事を参照すればいいと思うけど、反変は戻り値に使えないとか共変は引数に使えないという部分が理解するのに時間かかったので具体的なソースコードを交えてまとめます。
まず具体的なソースコードはこちら。
コンパイルエラーが出ます。
class Creature class Animal extends Creature class Cat extends Animal // +Tが共変、-Uが反変の意味 class Container[+T, -U] { //引数でエラー def f(arg: T): T = { new T() } //戻り値でエラー def f2(arg: U): T = { new T() } //戻り値でエラー def f3(): U = { new U() } }
さて、なんでこれでコンパイルエラーになるのかっていう話ですね。
共変を引数にできない話
f関数から見て行きましょう。
これは引数でエラーが出ています。
変数cの左辺の型はContainer[Animal, Animal]です。
Tは共変であるから、左辺のAnimal型に対して右辺をAnimalかCatで指定できます。
しかしCat型で定義した場合に、Containerクラスのf関数の引数がCat型を受け入れるのに対し、変数cがContainer[Animal, Animal]型であるためf関数にAnimal型を渡せてしまいます。
ここで、Cat型にAnimal型は入れられないので矛盾が発生します。
そのため共変は引数に使えません。
def main(args: Array[String]): Unit = { val c: Container[Animal, Animal] = new Container[Cat, Animal]() c.f(new Animal()) //Cat型の定義にAnimal型を渡せてしまう } //共変の型にCatを指定した場合のContainer定義 class Container[Cat, Animal] { //f2, f3関数は省略 def f(arg: Cat): Cat = { //引数の型がCat型 new Cat() } }
共変を戻り値にできる話
f2関数を見ます。
これは引数も戻り値もエラーは出ていません。
変数cの左辺の型はContainer[Animal, Animal]であるから、戻り値の型はAnimal型です。
共変の場合、右辺として許される型はAnimalかCatなので戻り値として許される型もAnimal型かCat型になります。
これは左辺と矛盾しません。
よって共変は戻り値として使えます。
def main(args: Array[String]): Unit = { val c: Container[Animal, Animal] = new Container[Cat, Animal]() val a: Animal = c.f(new Animal()) //共変のため戻り値としてはAnimalかCatしかありえないのでAnimal型変数aで受け取れる。 } //TにCatを指定した場合のContainer定義 class Container[Cat, Animal] { //f, f3関数は省略 def f2(arg: Animal): Cat = { new Cat() } }
反変を戻り値にできない話
f3関数を見てみましょう。
これは戻り値でエラーが出てます。
Uは反変ですから、左辺のAnimal型に対して右辺をAnimalかCreatureで指定できます。
変数cの左辺はAnimal型が指定されているので「戻り値としてAnimal型が返ってきますよ」と定義されています。
しかし、右辺としてCreature型を指定した場合、戻り値がCreature型になってしまうのでこれは左辺と矛盾します。
よって反変は戻り値として使えません。
def main(args: Array[String]): Unit = { val c: Container[Animal, Animal] = new Container[Animal, Creature]() val a: Animal = c.f3() } //UにCreatureを指定した場合のContainer定義 class Container[Animal, Creature] { //f, f2関数は省略 def f3(): Creature = { new Creature() } }
反変を引数にできる話
f2関数を見ます
左辺の型がAnimalなので、引数として渡される可能性があるのはAnimal型かCat型です。
反変なので、右辺のジェネリック型としてCreature型かAnimal型を指定できます。
つまり「Creature型かAnimalを引数にとるように定義されている関数に対して、Animal型かCat型を渡して実行することができる」ということなので、これは矛盾しません。
よって反変の型は引数に指定できます。
def main(args: Array[String]): Unit = { val c: Container[Animal, Animal] = new Container[Animal, Creature]() c.f2(new Animal()) c.f2(new Cat()) } //UにCreatureを指定した場合のContainer定義 class Container[Animal, Creature] { //f関数は省略 def f2(arg: Creature): Creature = { new Creature() } }
Intellij14でGoのSDKが設定できない件
IntellijでGoのプロジェクトを扱うためにはGoのプラグインを入れる必要がある
pluginsの設定からgolangで探すと確かにプラグインがある。よし入れよう。
が、Intellij14.0.2だとSDKの設定画面でGoのホームディレクトリを設定しよとしてOKボタンを押しても反応しない・・なんだよこれ
どうやら14.0.2ではこのプラグインを入れても動かないらしい。go-lang-plugin fails to set SDK for go 1.4 and intellj 14.0.2 · Issue #1132 · go-lang-plugin-org/go-lang-idea-plugin · GitHub
ということで一旦goのプラグインをアンインストールして、下記の0.9.16-alpha.9 google-go-language.jarを落としてきてpluginsの設定からInstall plugin from diskでこのjarを指定してプラグインをインストールすればOKReleases · go-lang-plugin-org/go-lang-idea-plugin · GitHub
動いたー\(^o^)/
MySQL Fabricを動かしてみた
ぶっちゃけほとんどこちらのブログ参考
日々の覚書: MySQL Fabricつらい(インストール編)
日々の覚書: MySQL Fabricつらい(HA/登録編)
MySQLの設定
/etc/my.cnf
//マスタースレーブ両方で設定 [mysqld] #replication log-bin = mysql-bin log-slave-updates = true gtid-mode = on enforce-gtid-consistency = true server-id=1000 // 各ノードで別の値にすること。
勘違いしてたこと
fabricのコマンドを打てばmysqlのmaster-slave構成の設定してくれるんでしょ?
$ mysqlfabric group promote my_first_fabric //fabricで管理しているノードからマスターを選出するコマンド
これだけだとダメだった。
mysqlreplicateなりでmaster-slaveの設定をしてあげないといけなかった。ここで行ったmaster-slave構成に合わせてfabricを設定するって感じかと。
$ mysqlreplicate --master=fabric:fabric_password@"10.10.10.10" --slave=fabric:fabric_password@"11.11.11.11" --rpl-user=fabric:fabric_password
一回設定してしまえばあとはマスターが死んでもfailoverした状態で自動的にマスターとスレーブを認識してくれる。(ちゃんと障害検知設定していれば)
ノードが死んだときの障害検知ってfabricでgroupに追加しておけばやってくれるんでしょ?
$ mysqlfabric group add fabricgrp 10.10.10.10 //fabricの管理しているノード郡に追加するコマンド
これだけだとダメだった。マスターが死んでもそのまま放置される。
ちゃんと障害検知を有効化すれば、マスターが死んだ時にスレーブをマスター昇格してくれる。
$ mysqlfabric group activate fabricgrp
Intellijで行番号が表示されなくなったときの対処
IdeaVimの0.38からの模様
下記の2行目
これが起こると「行番号を表示」にチェックしてもどこかをクリックすると行番号が非表示にされてしまう。
Hubotで実行したスクリプトの回数をカウントするスクリプト
qiitaに投稿した。
http://qiita.com/marshi@github/items/f8c370774d504158895c
実装
hubot-scriptのエイリアス - Qiita を参考にしてreceiveメソッドをフックして、いずれかのスクリプトが実行されるたびに実行回数のカウントアップを行う。
カウントにはrobot.brainの下記メソッドを使っている。
robot.brain.get robot.brain.remove robot.brain.set
これらのメソッドはrobot.brain.data["_private"]とのデータのやり取りを行う。
カウントの増加を行うために、robot.brain.data["_private"]に保存されているカウントデータ("script_#{script_name}"がkey、実行回数がvalue)の一覧から実行されたスクリプトに該当するデータを検索し、カウントを1上げている。この際、JSON.parseを使うとsyntax errorが出るためevalを使っている。
同様に、カウントデータ一覧から指定されたスクリプトを検索して、削除・任意のカウントへの更新を行う。
Hubotで which: no icu-config が出て失敗するときの対処
HubotとHipchatを連携させてつかうときに躓いた
これを実行時に失敗する
npm install
これをインストールして解決
yum install libicu-devel.x86_64